緑のまちづくり協会みどり課の淡田です。 今回は、西区生の松原海岸森林公園で、松林の保全・再生の活動をされている団体 『生の松原緑地保全会議』さんにお招きいただき、企業ボランティアの活動参加の様子を見学させていただきました。
日 時:10/23(木)10:00-11:40 参加者:生の松原緑地保全会議会員3名、企業ボランティアの方々54名、 (この生の松原海岸森林公園も管理されている)小戸公園管理事務所スタッフ2名
活動が始まっていました。
私が車の駐車場が分からず、周辺をグルグル回っている間に、すでに本格的に活動が始まっていました。 広い公園なので、分かりやすいはずと油断していました。申し訳ないです。(反省)
先ずは生の松原緑地保全会議代表の砂田茂行さんにお話を伺いました。
砂田さんは松枯れの状態の生の松原を、なんとか再生したいという思いで長年活動されています。 団体の代表に就任されてからは、それまでのイベント色が強かった活動から、今回のような企業ボランティアを積極的に呼び込む、より活発な活動へと変化させました。 松林の管理技術をご自身で学ばれ団体のブレーン的存在でもあります。 砂田さんは 「近所の90歳以上のお年寄りの子供のころには、この森にはたくさんのフクロウがいたんです。」 「薬剤散布でミミズがいなくなり、そしてネズミ、モグラがいなくなり、フクロウもいなくなった。」 「今はフクロウの巣ができるような大きな松もないんです。この森をフクロウが戻ってくるような森にしたい。」 と仰っていました。
生の松原緑地保全会議会員お二人と企業ボランティアリーダーの方
本日の企業ボランティア団体のご紹介
~本日の企業ボランティア団体MDRTについて~ 実は、活動場所に足を踏み入れた瞬間から、作業されている方々全員が、爽やかな表情でテキパキ迷いなく動かれていることに、私は少し違和感を感じていました。 普通、これだけ大勢で活動していたら、何人かはダラダラと動いていたり、呑気におしゃべりしていたりするものです。それが全くないのです。 下山さんに伺ってみると 「そりゃそうよ。このMDRTは各保険会社の優秀な社員の集まりなのよ。」 なるほど、納得です。 以下はMDRTのサイトからの抜粋です。 MDRTとは 1927年に発足したMillion Dollar Round Table(MDRT)は、卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織です。世界中の生命保険および金融サービスの専門家が所属するグローバルな独立した組織として、700社以上、80カ国以上の会員が活躍しています。 MDRT日本会では、全国を14ブロックに分け、主に「会員への研鑽活動」「地域ボランティア」等を行い、年間を通して、きめ細やかな活動を行っております。 本日はその九州ブロックが「生の松原緑地保全会議」に来てくれているということのようです。
本日の活動風景
本日の作業は大量の落葉かきと落ちた枝の撤去作業です。 ここは産業林ではないので、松だけではなく良い雑木は残すという考え方の森作りをしているそうです。 この後11月1日(金)には舞鶴高校1年生、11月3日(日)には自治会のボランティアが予定されています。 高校生は1年生の1クラスが来て主に松の間伐作業。自治会はお子さんやお年寄り中心で100名ほど来て豚汁大会付き落葉かき。 「本日の企業ボランティアは仕事量では一番頼りになる団体。本当は春にも参加団体があると助かるんだけどね。」と砂田さん。
終了のごあいさつ
「12時終了予定が皆さんの頑張りで11時40分に終わりまた。」とリーダーの下山さん。 その後、初参加の人に感想を聞いた後は、息の合った集合写真を撮って終了。下山門駅に向かわれました。 皆さんお疲れ様でした。 この後ホテルマリノアリゾート福岡で研修とのことです。(実はホテルの関係者も本日の参加者の一人でした。)
いつかこの生の松原の海岸森林公園にフクロウが戻ってくる姿を見てみたい。 それを見ている砂田さんの笑顔を見てみたい。 そう思った今回の取材でした。 皆さま、ありがとうございました。
活動支援事業について
緑のまちづくり協会の『緑の活動支援事業』では、 緑の普及啓発・地域の環境改善・地域コミュニティの形成などを図ることを目的として、 助成金を交付し、生の松原緑地保全会議さんのように 市民のみなさんで結成された団体が、自主的に取り組む緑化活動を支援する事業を行っています。 福岡市内の公共用地が対象で、令和6年10月現在 253団体が協会認定団体となっています。 次回は、令和7年1月6日~31日まで申請受付期間です。 詳しくは以下のリンクよりご確認ください。 花・緑で素敵なまちづくりを目指しましょう!