先日、夏休みをとって北海道へ出かけてきました。
せっかくの北海道なので、花のきれいなガーデンを見たいと思い、
富良野森のガーデン美術館と旭川市にある上野ファームを訪ねました。
まず、富良野森のガーデン美術館。
世界的に有名なガーデナーの石原和幸氏によるガーデン。
ラベンダーで名の知れたファーム富田の道向かいにあり、
過去3回チェルシーフラワーショーでゴールドメダルを受賞した作品がここで見られます。
石原氏特有の苔の立体的な庭や流れ、葉色の配色が美しい植物配置など、
いちいち歓声をあげて目をハートにしながら見たのでした。
そのあとは、お向かいのファーム富田へ。
ラベンダーの季節は終わっており、今は来年に向けてお世話をされていました。
広大な花畑では、色とりどりの花が咲き誇っていて、お客様を楽しませてくれます。
こんなに広い空間に花を咲かせる発想がまず驚きで、
しかも四角い区画には、1種類の植物のみを植えるシンプルで大胆なデザイン。
北海道にはセコセコしていないおおらかな花壇が似合います。
翌日は上野ファームを訪ねました。
かつてドラマ「風のガーデン」の舞台となったガーデンを手がけられた
上野砂由紀さんデザインということで、観光客がたくさん来られていました。
こちらはイギリス風と言われることも多いそうですが、
北海道の風土に合わせてつくられた庭は驚くほどの色彩があふれていました。
こだわって選ばれた数百種の植物が、それぞれの場所を得て、美しく咲き誇っています。
北海道といえば、1年の半分は雪が積もっています。
植物たちは、雪のない、この短い夏を謳歌し、力の限り美しくたくましく生きています。
そのパワーはたぶん九州の植物より、優っているのではないのでしょうか。
また、九州では春、夏、秋と、季節とともに咲く花の顔ぶれが変わっていきますが、
北海道ではそれに比べると凝縮されているのが特徴的です。
アジサイやアガパンサスが咲いている一方で、
ヒマワリ、アサガオ、さらにコスモス、ハギやススキもあります。
世界的なガーデナーの作品や、北海道らしいおおらかな花壇、イギリス風の野趣あふれるガーデンなど、
様々な表情のガーデンを堪能し、たくましさと美しさを感じた北海道のガーデン探訪でした。
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