年に一度の行事「飯盛神社のかゆ占」を紹介します。(福岡県無形文化財)
(我が家も、かゆ占いを行う粥元です)
この「かゆ占」は、その年の農作物が豊作か凶作かを占う神事です。
2月14日夕暮れに神社に集まり、まず、お払いを行い、大釜でお粥を炊きます。
炊きあがったら、一晩置き翌朝三杯の錫鉢(早田・中田・晩田)に粥を盛り神前に供えます。
半月ほど供えたあと、3月1日の早朝かゆ開きを行い、生えたカビの具合で、その年の作物
の豊凶や天候を占います。
☆2月14日夜
行事は、宮司と粥元神人家(世襲制で4家からなる組織)のみで秘密裡に行います。
かゆ炊きの前に貝嘗祭を執り行う。
宮司と「粥元」が相対し、雄雌の鮑の貝殻を杯にして、御神酒を酌み交わし身を清める。
◇かゆ炊き場、米・あずき・塩のお払い ◇火入れを行い炊き上げる
◇午後8時から夜中の12時頃まで約4、5時間水分が無くなるまで炊き続ける。
これが一番きつい仕事で(炊きつかないようにまぜる)
炊き上げは鉢に盛れるようになるまで、判断はかゆ元本家が行う。
◇翌日早朝、三杯の錫鉢(早田・中田・晩田)に粥を盛り付け神前に供えます。
神前にて、粥に生えたカビの長さや色合いなどを蝋燭の光にて占う。
カビの生え具合、色、ひび割れなど判定するのは「粥元4家」で行い先祖代々引き継がれており門外不出の秘中の秘となっています。
☆結果は神前に掲示されます。
今年の占いは中の上と出ました。
7月末 現在
☆我が家の田んぼの稲(ヒノヒカリ)も順調に育ち採り入れを待っています。
以上年に一度の我が家の行事でした。
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