毛虫にご注意!

サクラの季節も過ぎ、昼間は汗ばむほどの陽気になってきました。
今はヤエザクラが盛りを終えようかというところです。
ヤエザクラは散り際が見どころで、まさに桜吹雪のように花びらが舞います。

今年はサクラや他の花の開花時期が全体的に早まっていますが、
樹木管理には厄介な毛虫の発生も、去年に比べて早くなっているようです。

今回は、特にご注意いただきたい毛虫を紹介します。
(苦手な方は閲覧注意です)

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チャドクガ E. pseudoconspersa

ドクガ科ドクガ属


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食害樹種: ツバキ科:チャ、ツバキ、サザンカ

食害部位: 葉。

発生時期: 46月、79月(幼虫食害時期)。

幼虫形態:体長30mm 集団でまとまって葉を食害する。若齢幼虫の食痕は葉が透けたようになる。


幼虫は極めて多数の微細な毒針毛を持ち、刺されると蕁麻疹様の皮膚炎を起こす。

かゆみと痛みがひどく、治癒に約10日。

有名な衛生害虫。幼虫だけでなく、幼虫脱皮後のぬけがら、蛹、成虫、卵塊にも毒針がある。

薬剤などでの幼虫駆除後も毒針は風で飛ぶので、死骸やぬけがらを高圧洗浄機などで洗い流す。

dappi.JPG 幼虫脱皮後のぬけがら


刺された時はテープなどで皮膚に付着した毒針を取り除く。

アレルギー症状が出ることもあるので、症状が重い場合は病院へ行った方が良い。

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街路樹にはカンツバキやヤブツバキに発生します。

駆除処理中は↓このように現場を封鎖することもあります。

fuusa.JPG


巡回して早期発見、早期駆除に努めていますが、もしこの虫を発見された時は、施設の管理者に

ご連絡をお願いします。



気持ち悪い画像で気分を害された方のために、
美しい八重桜の画像で締めたいと思います。

yaezakura.jpg


緑地環境課のNでした。