文学碑(石碑)のある公園(「片江風致公園」)
で、かつては民間で設置されていた「日本文
学碑公園」を福岡市が「片江風致公園」として
整備した公園です。
グーグルマップでは、「片江風致公園」では
なく「日本文学碑園」と記載されています。
この公園には、駐車場、トイレ、パーゴラの
他、園路沿いにベンチも設置されています。
園内は、樹木がうっそうと生い茂り、その中
を縫うように園路が整備され、園路に沿って数多くの石碑(詩などの文学碑と
「一言一句」などの言葉碑)が点在しています。これらの文学碑は、各地の文学碑
の文字部分を模写したもので、形は異なるようです。
私が訪れたときは落ち葉が舞い、木漏れ日の中に石碑、園路が浮かび上がっていました。
◎公園入口(パーゴラがあります。) ◎公園案内図
文学碑には、石碑の他に作者、元々の石碑
が設置されている場所、詩の内容が記された
案内板が設置されています。
石碑は、時の経過とともに少し読みにくくな
っています。(案内板を参考にしてください。)
入口に一番近い文学碑は、釈迢空
(本名「折口信夫」)の石碑です。
石碑の内容は
この冬も老い
かがまりて ならの京
たきぎ能を
思いつつ ゐむ
石碑の内容は、
富士には
月見草が
よく似合う
与謝野晶子の石碑です。
石碑の内容は、
やははだの あつき血潮に
ふれも見で さびしからずや
道を説く君
一部の文学碑をご紹介しましたが、公園入
口の看板を撮影した右写真のとおり、
若山牧水、北原白秋、林芙美子、石川啄木、
森鴎外、斎藤茂吉、夏目漱石...... など
著名な文学者の文学碑が設置されています。
ご紹介した片江風致公園は、所在地は城南
区南片江4丁目41番で、少しわかりにくい場
所にありますので、行かれる場合は地図など
で場所を確認してください。
片江風致公園は自然豊かな場所にあり、
付近ではイノシシも出没しているようです。
市民の皆さんも一度片江風致公園に足を
運んでいただき、落ち葉の舞う中で、自然や
季節を感じながら石碑を鑑賞されたらいかがでしょうか。