緑のコーディネーター養成講座④
7月21日(火)18:30~20:30 アクロス福岡608会議室で、緑のコーディネーター養成講座第4回目がおこなわれました。
「コミュニケーションを学ぼう」をテーマに、コミュニケーションの大切さについて学びました。
第4回目、緑のコーディネーター養成講座ニュースをアップします!
7月21日(火)18:30~20:30 アクロス福岡608会議室で、緑のコーディネーター養成講座第4回目がおこなわれました。
「コミュニケーションを学ぼう」をテーマに、コミュニケーションの大切さについて学びました。
第4回目、緑のコーディネーター養成講座ニュースをアップします!
舞鶴公園の藤棚のフジは他の有名どころのフジと比べて
『花が短い』『花が小さい』とよく言われます・・・が、
実際はこのとおり
今年のフジは1.4mほどの長さがありました
(これは花が咲き終わった後の花ガラ摘みの際に切ったのであまり花が残っていませんが
手で持っているところからズラーっと花が咲いていました)
それでも花が短い・・と思われてしまう原因として
そもそもフジの樹種による違いもあるのですが
舞鶴公園の藤棚はほかのフジ園と比べて、棚の柱が高く、さらにその柱に梁や桁がのっているので
人の目の高さのずっと頭上に花があり、間近に見られないため実力が出し切れていない
また、藤の木自体も古くなっていて更新の時期を迎えていたり
土が固くなっていて根が深く伸びることができないので
こんな風に根が伸びる場所が無くて地面の上に出てきてしまって、うまく栄養を取ることができない状態・・
しかし舞鶴公園は全体が福岡城址として文化財指定されているので土を柔らかくするために
地面を掘ったりすることがなかなか難しい・・・といった感じで二重苦、三重苦を背負っているのです
しかし!変えられない現状を嘆いていてもしかたが無いので、来年の花付きをもっともっと良くする為、
今年の花が咲く前から、来年の花の為にいろんな細かい作業を行ってきました
モクモクと・・粛々と・・
この頃は脚立がお友達・・とゆう位、毎日毎日脚立をかついで藤棚に日参していました
そして花も終わり、花ガラを摘み、そして花ガラを取りそびれてしまって豆鞘になってしまった豆取りをし
栄養やエネルギーを根や葉や枝に集中させます
そして7月、気が付けばフジのツルは伸び伸びの伸び放題! もうボッサボサ!
こんな感じで元気よくのびのび育ってもらったところで、年に2回ある定期剪定の1回目
夏季剪定を先日行いました
当日は造園の職人さんと樹木医の先生にお越しいただき、
樹木医の先生に舞鶴公園のフジの状態を診てもらい、指導をしてもらいながら剪定開始です!
夏季剪定は、まずは伸びて垂れ下がったツルを切り、そして葉に十分に太陽の日が当たる様に
重なった葉を除去していきます。基本的には重なっている葉の上を取るので、上から行う作業です
藤棚に登っての作業は見ているだけでも大変そうなのはもちろん、ちょっと怖い・・
上から切ったあとは下から脚立に上ってさらに調整しながら葉を除去していきます
葉が重なり合って暗かったのが・・
こんなにすっきりと!
樹木医の先生がおっしゃるには、この1マスの空間部分が30%~35%になるように
葉を減らしていくのがベストだそうです
が、ただ減らすのでは無く、それぞれの枝葉の樹勢や、ついている花芽、枝の向きを考えながら
残す枝、残す葉を選んで切っていくので、少しやらせてもらったのですが、1マス切るのも
悩みに悩み、しかもどの枝にもたくさん花芽がついているので惜しくてなかなか切れない・・
花の量と花の長さは両立しないらしく(あくまでも舞鶴公園のフジの場合は)
花の長さを出したい場合は、花芽はこの1マスに1つくらいにするといい、と先生は
おっしゃっていましたが(栄養を1つの花に集中させるため)そんな危険な賭けをするわけにはいかないので
(だって、鳥がちょっとつついて花芽が落ちてしまったらもうそのマスは花がつかない!)
適宜残してもらいながら、剪定をしてもらいました
そしてここから先生の『魅せる技』が炸裂します!
まず、高くて悪目立ちする木製の桁を
フジの枝を誘引して麻紐でしばって隠していきます
隠れてる!これで花がより美しく見られるはず!
さらに、今回は伸びたツルを切っていくのが主な作業のひとつだったのですが
ところどころ、わざと下に向かって伸びている枝を一度下げてまた上がるように誘引して
花がより目線近くに見られるように仕立てていただきました
あらためて、フジとは手のかかる(ほぼ盆栽!)植物なのだな~と感じました
二重苦・三重苦を背負い、苦しくも愛しい舞鶴公園の藤棚ですが
樹木医の先生の知識や、職人さんたちの力をお借りして
来年の花が更に美しいものとなる様、引き続き適正管理に努めたいと思います