カンジからカンジる木

2011年10月11日

緑地環境課

こんにちは。
だいぶ涼しくなってようやく秋になったなあと感じます。
四季のなかでは取り立てて秋が好きな私は秋生まれだからだと思っていたのですが、
いろんな人に11月生まれはは冬生まれだと言われたもっちゃんです。

話がそれましたが、今回は木の漢字の話です。
何を隠そう自称漢字マニア(一応漢検2級も持ってます!)な私ですから、
生き物の漢字とか、(御寿司屋さんの湯呑にいーっぱい書いてある魚の漢字とか)難しい漢字を覚えるのが好きなのです。

今日は四季が入った木の漢字を紹介します。
皆さん、わかりますか~?

まずは木へんに『春』、

椿

これは、最近シャンプーとかでも出てくるので、比較的わかりやすいかもしれません。

ツバキ.jpg










正解は『ツバキ』です。
春という漢字があてられたのは、ユキツバキが早春に咲き春を告げるため、と考えられています。
ちなみに『つばき』という名前は葉が厚いので「厚葉木(あつばき)」、
または葉につやがあるので「艶葉木(つやばき)」が変化したと考えられています。


次に木へんに『夏』、



少し難しいですが、名字にもありますね。

CIMG1396.JPG










正解は『エノキ』です。
夏という漢字があてられたのは、夏に葉が茂り、木陰をつくり好まれたからと考えられています。
『えのき』という名前は、実が鳥の餌になるので『餌の木(えのき)』、
もしくは材が農具の柄に使われていたので『柄の木(えのき)』から来たと考えられています。

秋...は飛ばして木へんに『冬』、



だんだん難しくなってきました。クリスマスが関係あります。

2011-10-09 12.11.55.jpg










正解は『ヒイラギ』です。
『ひいらぎ』という名前は「ひりひり痛む」という意味の疼く(ひひらく)から
「ひひらく木」が語源だと考えられています。
確かにあの葉っぱのとげとげは刺さるとひりひり痛いかもしれません。
冬という感じがあてられたのはこの疼くの中に冬が使われていることから、
それと関連付けたためと考えられています。

それでは、最後に木へんに今の季節『秋』、



これがわかったら漢字博士!樹木博士!

正解は『ヒサギ』です。
ヒサギ・・・・?という方は多いのではないでしょうか。
それはヒサギが今は使われていない古名だからです。
現代でいうとヒサギはアカメガシワに当たるといわれています。

これがアカメガシワです。
アカメガシワ.jpg





出典:IPA「教育用画像素材集サイト」 http://www2.edu.ipa.go.jp/gz/


皆さんどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
とても成長が早く強い木なので、街中でも見ることができます。
その名の通り新芽は赤く、大きい葉をつけるのが特徴です。
町中に生えているものはまだまだ小さいですが、10m近くまで成長します。

秋があてられた理由ははっきりしていないようです。
赤い新芽が秋の紅葉を思い出させるからでしょうか、
大きな葉っぱが紅葉する様が秋を代表する木だったのでしょうか。


漢字から樹木を見ていくと、
その木に込められた考えやイメージを感じることができると思います。

皆さんも調べてみてくださいね!


緑地環境課のもっちゃんがお送りしました~。



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