菜の花と筑後川

2013年03月18日

総務課

こんにちは、総務課のもっちゃんです。

やっと春らしい陽気が続くようになり、非常に過ごしやすくなりました。

昔から「暑さ寒さも彼岸まで。」といいますが、本当ですね。

 

私のブログですが、ここ4回は、我が家の庭シリーズ(むくげ・ツバキ・梅・かぼちゃ)で、

なんとか乗り切ってきましたが、なにしろ狭い庭なので、当然ながらネタ切れしてしまいました。

 

さて、今回のテーマは何にしようかと、思案していますと、たまたま夕食のおかずに「菜の花の

おひたし」がでてきて、その時「すぐに、これだ!」とひらめき、今回のテーマが決まりました。 

 

菜の花と言えば、すぐ頭に筑後川が浮かび、ネットで筑後川河畔で見頃の場所を調べると、

大城橋から宮の陣橋間が見事であり、ちょうど今頃が見頃だとのことで、日頃から出不精な

私ですが、花粉やPM2.5などが飛び舞う中、完全防備のうえ、取材に出かけました。

 

まず、上流の大城橋付近、次に、下流の宮の陣橋付近の河川敷に行ってきました。

 

それでは、撮影した風景をご覧下さい。

 

 

【大城橋付近から下流を望む】  【宮の陣橋付近から上流を望む】

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その日は、あいにくと曇りの日で、非常に、風が強い日でした。

一面に、菜の花独特の鼻にツーンとくる臭いが充満し、春だな!と改めて実感しました。

 

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 ここで、筑後川について触れますが、筑後川は、九州一の長さを誇る1級河川で、別名

 「筑紫次郎」とも呼ばれ、利根川(板東太郎)・吉野川(四国三郎)とともに日本三大暴れ川

 のひとつと言われています。

 

1636年に江戸幕府が筑後川と名付けましたが、それ以前は、洪水により一夜にして流域

が荒廃してしまうこともあることから「一夜川」とも呼ばれていました。

 

 現在は、治水も整備され穏やかな流れを見せますが、度重なる水害で流域住民を苦しめた

 歴史があり、特に昭和28年の西日本水害では、死者147人・被災者数54万人を数えます。

 

現在、筑後川は、水源に恵まれていない福岡都市圏の大切な水源であり、約3分の1の水を

供給してくれており、福岡都市圏に住む人には、非常に有り難く、感謝を忘れてはいけない

と思います。

 

 さて、次に、あの文豪、夏目漱石が、菜の花と筑後川を題材に句を詠んだ歌碑が、高良山にある

 とのことでしたので足を延ばして行ってきました。

 

 場所は、耳納連山を縦貫する耳納スカイライン沿いの高良山(312m)の斜面にある

  「久留米森林つつじ公園」です。

  

 この公園は、明治100年と福岡県の「県の木」に久留米つつじが選ばれたのを記念して作られた

 公園です。公園内には100種6万株のつつじが植えられ、見頃は5月の連休の頃だそうですが、

 その日は散りゆく山茶花がある位でした。

 

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駐車場に車を止めて、5分位歩くと飛雲台という筑後平野と雄大な筑後川が望める、見晴らしの

良いところに堂々とした歌碑がありました。

 

cimg0558(5).JPG 「 菜の花の遙かに黄なり筑後川 」

 

 夏目漱石が明治30年にこの地を訪れ、耳納連山より筑後川を眺めてこの句を詠んだそうです。

 昔から筑後川は菜の花がたくさんあったのですね。

 

 それから、高良山の山頂に10分位かけて登りましたが、木々に覆われ景色はあまりよくありま

 せんでした(疲れた・・・)。

 

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 最後に、筑後国一の宮「高良大社」に参拝し、取材のお礼をして帰途に着きました。

 

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 それでは、さようなら


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