胡蝶蘭を育ててみませんか?

2015年07月17日

総務課

母の日、誕生日などにもらった胡蝶蘭の鉢、花が終わったらどうしていますか?

 

南国の花のイメージがあり、温室など設備が整っていないと、自分で育てるのは・・・と 思っていませんか?

実は、意外と手間をかけずに育てることができ、環境に適応すれば毎年花を咲かせます。

 

私が胡蝶蘭を育て始めたのは5年位前。

友人にプレゼントするため、蘭の生産者を訪れたとき、「育てるのが難しいから、花が終わった後の鉢 の扱いに困るな。」という私のひとり言を聞いた生産者の方が、「いくつかのポイントさえ守れば、 育てるのは簡単。試しに育ててごらん。」とワイングラスに植栽されたミニ胡蝶蘭をプレゼントされたのがきっかけです。

 

私は、花や緑は好きなのですが、虫が苦手で見るのも嫌、毎日手入れできないずぼらな性格で、植物を育てることにまったく向いていません。(過去にサボテンを枯らしてしまうほどです。)
それに加えて、自宅は、週末以外は、日中締め切った状況で、屋内で植物を育てるのに適した環境ではありませんでした。


でも、屋内で虫を心配せずに育てられるという安心感、生産者の方から教えてもらった栽培のポイントが難しくなかったこともあり、家の中で暖房を入れる機会の多いリビングの出窓で、いただいた鉢を育て始めました。
そして、1年後、花が咲いたのがきっかけで、いまでは、8鉢ほど育てています。

 

 

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鉢からはみ出る自由な根っこ、不恰好な茎など、お見苦しい点が多いですが、花芽をつけてくれた時の喜び、満足感は、あまり世話をしていないも関わらず、とても大きいです。

 

もし手元に胡蝶蘭の鉢があれば、自分で育ててみませんか。

 

★★ 胡蝶蘭を育てるためのポイント ★★

 

私が生産者の方から聞いたポイント事は、次の①~⑥です。
家の環境にもよりますが、1度花が咲けば、その環境に蘭がなじんでいるので、毎年花をつける可能性大です。

 

①先ずは、1株だけ育てる。
 寄せ植えのまま育てるのが難しいので、1株だけ取り出し、自分の好みの鉢に植え替えます。
 植え替えの際は、ポットをはずし、根っこの周りを水苔などで巻いてあげるといいでしょう。
 慣れてきたら、抹茶茶わん、ガラス食器を鉢の代わりに使って楽しむこともできます。

 

②葉がやけない程度、日光にあてる。
 直射日光や夏の強い日差しに当たると、葉がやけてしまい、枯れる原因になります。
 しかし、ある程度の明るさは必要なので、マンションなど密閉性が高い建物では、カーテン越しの出窓などが
 いいかもしれません。
 私は、すごく寒い日以外は、カーテン越しの出窓(東側にあり、一日中陽があたる場所ではありません。)
 に置きっぱなしです。

  

③完全に乾いた状態で水をやり、鉢の下に水を貯めない。
 頻繁に水を与えると、根が腐ったり、寒い時期は茎が凍り、枯れてしまいます。
 表面の水苔が完全に乾いた状態で水をやり、鉢の下に水を貯めないよう気を付けてください。
 私の場合は、季節で違いますが、2~3週間に1回(冬は1ヶ月~1ヶ月半に1回)程度です。

 

④エアコンや煙が直接あたらない場所、空気がよどまない場所に置く。
 エアコンやたばこ等の煙に弱いので、直接あたらない場所に置きます。
 また、空気の入替はこまめに行う必要はありませんが、空気がよどむ場所は枯れる原因になります。
 私の場合は、週末などに窓を開けて、時々空気を入れ替えています。

 

⑤肥料は、花が咲いているときは与えない。
 花が咲いているときに肥料は与えないことが重要です。
 その他の時期は、私の場合、小さな鉢(直径15cm位)であれば、ホームセンターなどで売っている
 スティック状の液肥を1本、鉢にさし、空になったら、10日~2週間ほど間をあけ、また液肥を与えています。

 

⑥花芽をつけるためには、温度差が大事
 常に暖かい場所で育てても花は咲きません。
 胡蝶蘭の場合、1ヶ月程度の寒暖差を設けなければ、花芽はつかないので注意してください。
 (具体例:夏から秋にかけ、夜間室温が18~20℃位に下がる環境に鉢を1ヶ月ほど置く。)
 私の家では、秋の終わり(夏→秋→暖房)や春先(冬の暖房→暖房オフ→春)に花芽をつけることが多いです。 


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