春先の植物のようす

2016年03月07日

みどり課

この冬は年末から今日まで、気温の変化がとても激しかったように思います。

年末と正月はとても暖かく、菜の花は異常に早く開花していました。

 

2016年1月13日記事「もう菜の花?」

 

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ほかの植物も、春と間違えて新芽を出していました。

 

びっくりしていたら、1月後半に大寒波がやってきて、積雪、凍結しました。

せっかく出した新芽が寒さでしおれてしまいました。

屋外に植えてあるサボテンやアロエなどの多肉植物は、凍結の影響で溶けたようにしなびていました。

 

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多肉植物は乾燥地帯が原産で、葉の細胞の中にたくさんの水分を蓄えています。

寒波で細胞の中の水が凍って膨張、細胞膜を破壊してしまったため、

溶けるように枯れてしまったということです。

 

2月後半からまたぐっとあったかくなって、もうスギ花粉の飛散、続いてソメイヨシノの開花予想のニュースです。

どうにも季節感が狂ってしまいます。

 

開花予想と言えば、今年のソメイヨシノの開花は例年と同じかやや早く、

福岡では3月20日、全国のどこよりも早く咲くそうです。

 

ウェザーニュースの開花予想地図を見てみると、鹿児島や宮崎よりも早く、

福岡市の一帯だけが島のように開花が早いエリアになっています。

よく見ると大阪も同じようになっています。

都市部だけ平均気温が高くなるヒートアイランド現象の影響かもしれませんが、

人間の活動が大規模な異常気象に影響しているように見えて、複雑な気分になりました。

 

お花見シーズンがやってきます。早咲きの桜はもう見ごろを迎えています。

 

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写真は福岡市植物園の少し南にある、小笹北公園のオオカンザクラです。3月4日には5分咲きでした。

 

過去記事 桜いろいろ

 

お花見は節度をもって、がんばって咲いている桜をいたわりつつ、

控えめに楽しみましょう。

 

みどり課「花粉男」Nでした。


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