春先の植物のようす
この冬は年末から今日まで、気温の変化がとても激しかったように思います。
年末と正月はとても暖かく、菜の花は異常に早く開花していました。
ほかの植物も、春と間違えて新芽を出していました。
びっくりしていたら、1月後半に大寒波がやってきて、積雪、凍結しました。
せっかく出した新芽が寒さでしおれてしまいました。
屋外に植えてあるサボテンやアロエなどの多肉植物は、凍結の影響で溶けたようにしなびていました。
多肉植物は乾燥地帯が原産で、葉の細胞の中にたくさんの水分を蓄えています。
寒波で細胞の中の水が凍って膨張、細胞膜を破壊してしまったため、
溶けるように枯れてしまったということです。
2月後半からまたぐっとあったかくなって、もうスギ花粉の飛散、続いてソメイヨシノの開花予想のニュースです。
どうにも季節感が狂ってしまいます。
開花予想と言えば、今年のソメイヨシノの開花は例年と同じかやや早く、
福岡では3月20日、全国のどこよりも早く咲くそうです。
ウェザーニュースの開花予想地図を見てみると、鹿児島や宮崎よりも早く、
福岡市の一帯だけが島のように開花が早いエリアになっています。
よく見ると大阪も同じようになっています。
都市部だけ平均気温が高くなるヒートアイランド現象の影響かもしれませんが、
人間の活動が大規模な異常気象に影響しているように見えて、複雑な気分になりました。
お花見シーズンがやってきます。早咲きの桜はもう見ごろを迎えています。
写真は福岡市植物園の少し南にある、小笹北公園のオオカンザクラです。3月4日には5分咲きでした。
過去記事 桜いろいろ
お花見は節度をもって、がんばって咲いている桜をいたわりつつ、
控えめに楽しみましょう。
みどり課「花粉男」Nでした。