梅雨真っただ中、雨にぬれた石垣や植物は、晴れた日とはまた違った趣があります。 梅雨の花を代表するアジサイは、開花のピークを越えつつあります。 5月の終わりがけに色づき始めてから、毎日少しずつ色が変化し、色あせはじめた今も私たちの目を楽しませてくれています。
ため息が出るような美しい配色ですね。
ところどころ色あせていますが、それがまたアクセントとなっています。 雨上がりのお散歩のときに、ぜひご覧ください。
草地の中にぽつぽつと、ネジバナ(ラン科)の花が見られるようになりました。 名前の通りピンク色のかわいい花が、茎にねじれてついています。 ネジみたいですね。
ネジバナの花の蜜を吸うモンシロチョウ。 盛んに花から花へ飛び移っていました。
ネジバナの傍らで、先日花をご紹介したニワゼキショウ(アヤメ科)のまん丸な実も見ることができました。 雨が続きますが、梅雨の晴れ間、いきいきとした植物を観察されませんか。
雨上がりの舞鶴公園は、蒸し暑くはありますが、樹林地の中など木陰は涼しさを感じることができます。 そんな木陰を作ってくれている樹木の一つ、ヤマモモ(ヤマモモ科)の実が熟し始めました。 今年は実が少ないようです。
ヤマモモとよく似ている樹木にホルトノキ(ホルトノキ科)があります。今の時期はホルトノキには花のつぼみがついています。 夏に白くて繊細な形の花を咲かせます。
福岡城むかし探訪館の横に、ヤマモモとホルトノキが並んで植えられているところがあります。 ヤマモモとホルトノキを見分ける一般的な方法は、ホルトノキには落葉前の赤い葉が、ちらほらとみられるというところです。 この写真で見ると、右側がホルトノキです。 樹名板も付けていますので、比べて見られませんか。