気温がぐっと下がり、マフラーや手袋なしではつらい気候になってきました。 舞鶴公園では全体的に紅葉がほぼ終わりに近づき、公園内の色合いが淋しくなってきましたが、よくよく見ると樹木が色々な色の実をつけています。 明治通り沿いで見られる低木の赤い実は、マサキ(ニシキギ科)。 少しピンクがかった実の中から赤い種が見えています。 実のはじけ方もきれいですね。
春ごろ白くて梅のような花を咲かせていたシャリンバイ(バラ科)の実は黒色です。 真っ黒ではなく、少し紫色に近いような黒が何とも言えない美しさです。
夏に木陰で涼ませてくれるクスノキ(クスノキ科)の実も黒色です。 樹木の実は、赤色も多いですが、黒色も意外と多いのですね。
センダン(センダン科)の実は、つい先日までピカピカの黄緑色でしたが、今は淡い黄色になっていました。 秋に葉を落とす落葉樹なので、今は枝先にこの黄色い実だけがたくさんついていて、まるでオブジェのような美しさです。 色合いの少ない冬景色の中にも、よくよく見ると自然の美しさが発見できました。
牡丹芍薬園の南側で、見事なイロハモミジ(カエデ科)の紅葉が見られます。 イロハモミジは園内各所あり、木によって紅葉する時期に差がありますので、長い期間、紅葉を楽しむことができます。
あいにくの天気ではありますが、曇り空と濃い緑色の常緑樹を背景に、鮮やかな赤色が浮き上がっているように見えました。
牡丹芍薬園の南側斜面では、スイセン(ヒガンバナ科)が咲き始めています。もっとたくさん咲くと、付近によい香りが漂い始めます。楽しみですね。
朝晩の冷え込みは厳しくなってきましたが、昼間は歩いていたら汗ばむくらいの気候の時もありますね。 西広場の斜面で、ヤツデ(ウコギ科)の花が咲いていました。 はじけた線香花火みたいな、きれいな形をしています。
白い小さな花が球状になっています。 5本のおしべが長くひろがっているため、花火のような形に見えるのですね。
ヤツデは「天狗の羽団扇」という別名を持ちます。 葉を見ると、、、確かに天狗の持つ羽団扇に似ています。