蒸し暑い日が続いています。7月7日に少し暑くなる「小暑」を迎えたばかりですが、まだ暑さに慣れていない体には「少し」どころではないように感じられます。 猫のしっぽのように垂れ下がる、ナンキンハゼの花が咲き始めています。 ナンキンハゼと言えば秋の紅葉がよく知られていますが、この時期の花もかわいらしいですね。花穂の根元には早くも実がつきはじめています。
アオギリの花も咲き始めました。 今年は高い位置で咲いていましたので、脚立を使って撮影しました。 しずくのような形をしたつぼみや、リボンのようにくるっとまいている花は ちょっと変わった形状をしていますね。このくるっとまいている部分は花びらではなくガクだそうです。 樹木の花も、よく見るとそれぞれ個性があって面白いですね。
園内ではセミの声も聞こえはじめ、夏近し、といったところでしょうか。 お濠のハスが見ごろになっています。 花びらの縁のピンク色から白へのグラデーション、めしべの黄色とのコントラスト、花びらの形・・・見れば見るほど、神秘的な美しさです。
園路近くでも咲いているので、ぜひ上からもご覧ください。
また、雨上がりには、雨上がりなりの楽しみ方も。 ゆらゆらと風に吹かれるハスの葉にたまった雨水は、ぼたぼたっと音を立てながら下の葉に水を落とします。風が吹くたびにあちこちでそんな光景が見られます。 そして雨水を全て落とした葉は、何事もなかったかのように軽々と風にゆれているのです。
花びらが散ると、果托が現れます。 雨水を乗せた果托です。 葉といい、果托といい、水をはじくため雨水がぷっくりと丸まっています。この様子に、いつも生命力を感じてしまいます。
夏至をすぎて約1週間。気温はそう高くありませんが、湿度が高く、梅雨らしい日が続いています。 つつじ園の草地では、ネジバナが増えてきました。 花が、茎の周りをクルクルとらせんを描いています。 まさに、ネジのようです。
梅園では、ガウラが咲き誇っています。 白蝶草(ハクチョウソウ)の別名をもつガウラの周りを、モンシロチョウが飛んでいました。 花と区別がつきにくいですね。
ガウラの花です。 本当に、蝶のような形をしています。
もうそろそろアジサイの見頃も終わりでしょうか。 けやき通りにぬける園路の左手にも、あまり多くはありませんが、アジサイが植えられています。 クスノキの巨木があり、その根元にちょこんと咲くアジサイ。 なんだかおもしろい組み合わせですね。