台風が訪れ、去ったあとはいちだんと秋らしさを増していくのでしょうか。 お彼岸を迎えた舞鶴公園は、半そででは肌寒いような気候です。 陸上競技場西側のスタンドでヒガンバナ(ヒガンバナ科)が咲き始めました。真っ赤な花が印象的な、この季節を代表する花です。
チョウが花の蜜を吸いに来ていました。アゲハチョウの仲間でしょうか。 まだ台風の影響で風が強く、ヒガンバナもかなり風にあおられていたのですが、必死で花にしがみついていました。
ヒガンバナは公園内随所に見られますが、スタンドのこのヒガンバナは、今年7月にスタッフ総出で植え付けたものです。 何年か後に球根が増え、スタンドでヒガンバナがいっぱいに咲く日が楽しみですね。
また、福岡城むかし探訪館裏の林では、こんなキノコが見られました。 カレエダモドキでしょうか。 もうすっかり秋ですね。
歩くと暑いですが、空気はだんだんと秋らしくなってきました。 舞鶴公園で聞こえてくる虫の声も、ツクツクボウシからコオロギなど秋の虫へと移り変わっています。 園内のあちこちでヨメナ(キク科)が咲いています。うすい紫色の花が風にゆれる様子は、秋の公園の雰囲気に合いますね。
お濠端ではアレチヌスビトハギ(マメ科)が咲いていました。 マメ科の植物らしい花です。 花のあとになる種は、洋服などにくっついて運ばれます。
お濠の斜面では、ハナカタバミ(カタバミ科)が見られます。 濃いくっきりとしたピンク色が鮮やかですね。
梅園にある大きなエノキ(ニレ科)は、たくさんの実を付けていて、もう熟しているようです。 エノキの実は甘くておいしいので、鳥たちにも人気です。
大きな枝をひろげて、格好いいですね。
ウメ(バラ科)の木は一部紅葉が始まっています。 きれいなオレンジ色に染まったり、黄色っぽくなりかけていたり、まだ緑色だったり、まちまちです。
久しぶりに本丸から梅園を見下ろしてみました。 まだ紅葉する気配のないナンキンハゼ(トウダイグサ科)の濃緑、ケヤキ(ニレ科)の少し茶色かかった緑色、ウメ(バラ科)のまちまちな緑色。 それぞれのペースでそれぞれに秋を迎えている様子が垣間見えて、面白いですね。