昨日からひさしぶりのまとまった雨が降りました。植物たちのホッとする声が聞こえてきそうです。 牡丹芍薬園で、ムクロジ(ムクロジ科)の実が見られます。熟すときれいな飴色になりますが、今はまだ黄緑色です。 丸い実かと思いきや、小さなこぶのようなものが2つくっついています。 おもしろい形ですね。
同じく牡丹芍薬園で見られるイロハモミジ(カエデ科)です。小さな羽が付いた実で、落ちるときにはクルクルと回ります。これは「翼果」といい、熟すと風にのってとんでいきます。植物の知恵ですね。
西広場にはイヌマキ(マキ科)の実が見られました。10月ごろには、根元の細い部分(花床)が赤くふくらんで、先端の実の部分とあわせて雪だるまのような形になります。 今はまだ緑色ですが、赤くなった部分は甘くて美味しいので、鳥や動物が食べることで、種も一緒に遠くに運ばれます。
トウカエデ(カエデ科)はもう紅葉が始まっていますね。イロハモミジと同じカエデ科で、実も同じ「翼果」です。 今の時期、舞鶴公園では、このようにまだ未熟な実がたくさん見られます。
暑さが落ち着く処暑を過ぎてもなお、35度近い暑さが続いています。それでも朝の通勤時に感じる風は、確実に秋の空気を帯びてきました。 西広場に7月に植えたコスモス(キク科)は、この猛暑にも少雨にも負けず、大きくなってきました。かたいつぼみも見つけました。きれいな花をたくさん咲かせてほしいですね!
実りの秋が近い証拠に、藤園のそばには、まだ青い柿(カキノキ科)の実が。 熟したら鳥たちがこぞって食べに来ます。
南口の園路ではクリ(ブナ科)の実が青いイガに包まれていました。 熟すころの茶色いイガも食欲をそそりますが、まだ青いイガもきれいですね。
園内各所に生えているイヌビワ(クワ科)の実が熟してきました。 ビワ(バラ科)に似ている実をつけるけれど味がビワに劣るのでこの名があるそうですが、実感としてはイチジク(クワ科)の実によく似ています。 雄株と雌株があり、こちらは雌株の実で食べるとおいしいそうです。
こちらは雄株の実で、あまりおいしくないそうで、地面にたくさん落ちているのをよく見かけます。鳥も食べないのでしょうか。
イヌビワは、山などにもよく生えていて、黄色に黄葉する葉がとてもきれいです。紅葉のようすはまたご紹介して参ります。