今年アオギリ(アオギリ科/アオイ科)を取り上げるのは3回目です。 7月の初めに花が咲いて1か月、今はこのようなに面白い種が出来ています。 葉のようなもの(心皮というそうです)の縁に丸い種がついていて、それが円形にぶらさがり、シャンデリアのように見えます。 (平成28年8月2日撮影) 花が咲いて、この種ができるまでどのような変化があったのでしょうか。
7月の初めにはこのような花が咲いていました。 小さなくるくるっとしたガクが特徴ですね。 (平成28年7月1日撮影)
花が終わると、指を閉じたような不思議な形が見られました。 (平成28年7月6日撮影)
さらに1週間後には、閉じた指が開いたようになっています。 この指のような部分ひとつひとつが割れて、今の状態になったのですね。 (平成28年7月13日撮影) それぞれの過程の形の不思議さにも、その変化の速さにも驚かされます。
7月ももう終わりが見えてきました。8月1日は大濠花火大会ですね。 舞鶴公園と大濠公園の間にある園路沿いで、クサギ(クマツヅラ科)の花が咲き始めました。 クサギは「臭木」と書き、葉に独特のにおいがありますが、花は清楚でかわいらしいですね。ガクの紫がかった色と花の白色が、とてもきれいな組み合わせになっています。
花のあとになる実も、きれいです。 名前は「クサギ」ですが、花も実も楽しめる植物です。
雨はなかなか降りませんが、舞鶴公園は今まさに蝉時雨です。 朝から夕方までセミの声が鳴り響いています。 夏を感じながら園内を歩くと、今の季節花はなかなかありませんが、木の実を見つけることができます。 秋のおいしい味覚となるギンナンがたわわになり、イチョウ(イチョウ科)の枝が枝垂れたように垂れ下がってきています。
ムクノキ(ニレ科)の実は、9月ごろには濃い紫色に熟し、鳥がついばみます。今はまだ硬く緑色です。
サンゴジュ(スイカズラ科)の実は、赤くなり始めていました。 赤くなる実を、珊瑚に見立ててこの名があるそうです。
イヌビワ(クワ科)の実は、先端が少し赤くなっていました。 イヌビワには雄株と雌株がありますが、これは雌株でしょうか。熟すと濃い紫色に変わり、イチジクのような味がするそうです。