お盆は明けましたが、暑い日が続いています。 しかし、公園内を巡回していると涼しい風がふっと吹き抜けるときがあります。大きな樹木のそばで感じることが多いようです。 舞鶴公園のなかには、幹周り5メートルを超すような大きな樹木が時折見られます。南側樹林地にあるこのクスノキ(クスノキ科)も、とても大きく枝をひろげています。樹林地を吹き抜ける心地よい風を感じられました。
天守台から降りてきたところでも、大きなクスノキが見られます。 ここも標高が高いせいか、よく風が吹いてくるように感じられました。
花菖蒲園の入り口にあるムクノキ(エノキ科)は、幹周り5メートルには及びませんが、丘の上で堂々と枝を広げています。 このムクノキの下に立つと、すっと風が吹き抜け、涼しく感じられました。 樹木の作ってくれる木陰は、建物の影よりも涼しく感じられます。 樹木が行なう蒸散作用によって、葉から水分が蒸発するときに周りから熱を奪うため、気温が実際に下がっているそうです。病院で注射をするときに、アルコール消毒をすると、消毒したところがヒンヤリしますよね。それと同じです。 残暑厳しい毎日ではありますが、木陰をたどれば少し快適に歩けそうですね。
今年の暑い夏も、お盆を迎えようとしています。 お盆過ぎて、少しは過ごしやすくなるとよいですね。 お濠のハスは暑さをものともせず、ぐんぐんと太陽に向かって伸び、花を咲かせています。 見上げるほどの高さのものも多く、頼もしさすら感じます。 花のあとには、「果托(かたく)」と呼ばれる種が入った部分が残ります 今の時期あたりからだんだんと、お濠全体で果托のほうが目立ってきます。
お花が咲き終わったあと、どのように種が出来ていくのでしょうか。 花びらが散ったばかりで、黄色いめしべが残っているこの状態、なんだかかわいらしいですね。
果托の中で、種がすくすくと大きくなってきている状態です。 種は緑色で、まだよくわかりませんね。
種が黒くなっているのが、おわかりになりますか? この状態でもまだ熟してはいません。
果托全体が茶色に変化し、中の種もだいぶん成熟しています。 この果托を、ドライにして生け花等に利用されることもあるようです。 当協会のイベントでも、時々登場します。 暦の上では、もう秋。植物たちも着々と実りの秋の準備を進めています。
鴻臚館跡展示館横の樹林地で、ノシラン(ユリ科)の花が見られます。 真っ白な花がたくさん立ち上がる様はすがすがしく、暑さを少し和らげてくれるようです。
花をアップでみてみると、花びらが6枚あることがわかります。 アップで見ても、きれいですね。
近くにお寄りの際は、ぜひご覧ください。