明け方より降り続く雨で、公園を訪れる人は少なめです。 雨の合間をぬって、セミの鳴く声が聞こえ、夏を身近に感じ始めることができます。 7月1日に、花が咲いていることをご紹介したアオギリ(アオギリ科/アオイ科)ですが、咲き終わった花が実になる過程で、素敵な形になっていましたので、ご紹介いたします。 豆のサヤが、手の指を広げたようにひらいています。 見れば見るほど不思議な形ですね。この種が、これからさらに変化していきます。その様子はまた別の機会にご紹介いたします。
名島門前ではセンダン(センダン科)の実が雨露をしたたらせていました。 この実は今は緑色にぴかぴかしていますが、秋になるころには淡い黄色に熟します。 この時期は目立つ花などがなく、あまり変化がないように見える公園ですが、日々季節の移ろいを感じるものを見つけることができます。
公園内ではセミの声が盛んに聞こえ、朝からとても賑やかですが、お濠の水面からすっと立ち上がるハスの花や葉を見ていると、静かな穏やかな気持ちになります。 ハスの花は、朝早くに開き夕方には閉じるということを繰り返して最終的に散ってしまいますが、果たして何日くらい開いたり閉じたりを繰り返すのか、5日間観察してみました。 左側が午前中、右側が午後閉じる頃の時間に撮影しました。 1日目の花は完全に開かずに、丸い形をしています。 午後にはつぼみのように閉じていました。 (平成28年7月4日撮影)
2日目はきれいに花が開き、太陽の光を浴びて輝かんばかりです。 午後には同じように閉じていました。 (平成28年7月5日撮影)
3日目もきれいに花が開きました。2日目よりも若干大きく開き、中から黄色い果托が見え始めています。 午後には、やはり閉じていました。 (平成28年7月6日撮影)
4日目は、咲いてはいますが花が少し小さくなっているように見えます。花びらが落ちてしまったのでしょうか。 午後には、もう花びらを閉じることをせず、散りかけています。 (平成28年7月7日撮影)
5日目の朝は、花びらが完全に落ち、緑色の果托となっていました。 (平成28年7月8日撮影) 花によって個体差があり、同時に観察した別の花では、3日目に花が閉じなくなったものもありました。開いたり閉じたりするのはおおむね2~3日のようです。 いつみても様々な表情を見せてくれるハスの花。この開いたり閉じたり、散ったりという動きが大きく影響しているようですね。
久しぶりの雨で、植物たちの喜ぶ声が聞こえてきそうです。 大濠公園に近い西広場の花壇では、ルリタマアザミ(キク科)が色づき始めました。 まんまるな形のお花がかわいらしく、淡い紫色も涼しげですね。
真っ白なカサブランカ(ユリ科)も咲き始め、いい香りが漂っています。 花束でも存在感のあるカサブランカですが、こうして花壇に植えられていてもじゅうぶん見ごたえがあります。
アガパンサス(ヒガンバナ科)は今、白花がきれいです。紫色はよく見かけますが、白花は珍しいですね。 ボランティアさんが花壇に植えるお花は、バラエティに富んでいて、いつも勉強させて頂いています。
全体的に見ても、植込み当初と比べてかなり鮮やかになってきました。サルビア(シソ科)の高さのある赤や青、メランポジウム(キク科)の黄色がきれいなタテ縞模様を見せてくれます。
ポーチュラカ(スベリヒユ科)は、外側に伸びた茎の先端に花がついているので、上から見るとこのようにお花が円を描いているように見えました。