草地の中にぽつぽつと、ネジバナ(ラン科)の花が見られるようになりました。 名前の通りピンク色のかわいい花が、茎にねじれてついています。 ネジみたいですね。
ネジバナの花の蜜を吸うモンシロチョウ。 盛んに花から花へ飛び移っていました。
ネジバナの傍らで、先日花をご紹介したニワゼキショウ(アヤメ科)のまん丸な実も見ることができました。 雨が続きますが、梅雨の晴れ間、いきいきとした植物を観察されませんか。
雨上がりの舞鶴公園は、蒸し暑くはありますが、樹林地の中など木陰は涼しさを感じることができます。 そんな木陰を作ってくれている樹木の一つ、ヤマモモ(ヤマモモ科)の実が熟し始めました。 今年は実が少ないようです。
ヤマモモとよく似ている樹木にホルトノキ(ホルトノキ科)があります。今の時期はホルトノキには花のつぼみがついています。 夏に白くて繊細な形の花を咲かせます。
福岡城むかし探訪館の横に、ヤマモモとホルトノキが並んで植えられているところがあります。 ヤマモモとホルトノキを見分ける一般的な方法は、ホルトノキには落葉前の赤い葉が、ちらほらとみられるというところです。 この写真で見ると、右側がホルトノキです。 樹名板も付けていますので、比べて見られませんか。
しとしとと雨が降る蒸し暑い日になりました。 お濠周辺に咲く花々をご紹介いたします。 裁判所横のお濠で、ハス(ハス科)の花が咲き始めています。 青々とした大きな葉に囲まれて、淡いピンク色の花が浮き上がって見えます。 (平成28年6月16日撮影 1号濠:一番東側のお濠)
こちらはまだ咲き始めです。 ピンク色もまだ濃くて、すぼめた口のようですね。
クチナシ(アカネ科)の花は、周囲に芳香を放っています。 つぼみのふちに黄緑色が入っているのがとてもきれいですね。
マサキ(ニシキギ科)の花は、小さくてめだちませんが 、幾何学模様のようなきれいな形をしています。
大手門近くのお濠、4号濠ではスイレン(スイレン科)が見ごろを迎えています。 お濠にたくさん広がる黄色い花は、まるで水面を照らすライトのようにもみえます。
スイレンの花を、真上から見てみました。 濃い色の水面と、明るい色の花が対照的で美しいですね。
スイレンの上では、ブルーのアジサイ(ユキノシタ科/アジサイ科)が見ごろを迎えています。 見頃のスイレンとアジサイの花を同時に楽しめるのは、舞鶴公園ではここだけです。 (平成28年6月16日撮影 4号濠:大手門交差点近くのお濠)
最後に、花ではありませんが、、、。 ハスの立ち葉の上にたまった雨水が反射で銀色に見えてとてもきれいです。 立ち葉が風にゆれて動くたびに、ころころと葉の上を転がり、ハスの葉が持つはっ水効果(ロータス効果)を実感することができます。 雨の日や雨上がりに、ぜひ観察してみられませんか。