季節は梅雨へと移り変わっています。公園内では草も木も、いろいろな花を咲かせ、早くも夏の花もちらほら見られるようになりました。 東口園路(高等裁判所北側の園路)脇のうっそうとした斜面で、サフランモドキ(ヒガンバナ科)の花が咲いていました。 濃いピンク色の花びらと濃い黄色のおしべのコントラストが美しい花です。 名前の通り、スパイスで知られるサフラン(アヤメ科)の花に似ていることからこの名があるそうです。 (平成28年6月9日撮影 東口園路)
ツユクサ(ツユクサ科)の花はきれいな青。 この青い花びらは友禅染の下絵を描く染料として使われるそうです。どんな色で描けるのでしょうか。。。
鴻臚館広場の横では、夏の代表花、ムクゲ(アオイ科)も咲き始めています。 ぷっくりと丸いつぼみがたくさんついていて、それを観察するのも楽しいですね。 ムクゲは朝咲いて夕方しぼんでしまう一日花なので、午前中のほうがきれいです。
東御門跡では、タイトゴメ(ベンケイソウ科)が黄色の花を咲かせて、石垣の石を縁取っています。
多肉植物の仲間なので、葉にたくさんの水分を含みます。 そのまるまるとした葉の形もかわいらしいですね。
芍薬の花はすっかり終わった牡丹芍薬園で、ムクロジ(ムクロジ科)の花が咲き始めています。まん丸のつぼみと、咲き始めた黄緑色の小さな花が、円錐状についています。 (平成28年6月7日撮影 牡丹芍薬園) 花は目立ちませんが、秋になる黒くて硬い種は比較的よく知られています。羽根つきの羽根のおもりに使われている、というとピンと来る方もいらっしゃいますでしょうか。
2本の木が寄り添って、大きく枝を拡げる姿は、見ごたえがありますね。
東二の丸では、サンゴジュ(スイカズラ科)の白い花が咲いています。 サンゴジュの花も、円錐形ですね。 サンゴジュは赤くてサンゴのような実を付けるので、この名があるそうです。
また園内の各所で、チシャノキ(ムラサキ科)の花が咲いています。 こちらも小さな白い花が円錐形についています。 一つ一つの花は小さくても、このように集合していると豪華に見えますね。 チシャノキは別名カキノキダマシとも言い、この名は、一見、葉っぱや幹が柿の木に似ていることからきています。 今回は円錐形の花ばかりのご紹介となりました。
下の橋御門前のアジサイがきれいに色づいています。 アジサイの花は、咲きはじめから少しずつ色が変化していく様子が、楽しみでもあります。 (平成28年6月3日撮影 大手門交差点付近)
アジサイの下にあるお濠では、透明感のある淡い黄色のスイレンが咲き誇っています。今年は咲き始めに花が少なくさびしかったのですが、徐々にたくさん咲き始めて、一安心です。
車の往来が激しい大通りから階段を降りて、水辺の花や石垣を見ると、ここが都会の真ん中であることを忘れてしまいそうですね。
牡丹芍薬園入口のアジサイも、少しずつ色づき始めました。 黄緑色や白っぽい色から、どんな色に変化していくのでしょう。 今のこの状態もみずみずしくて、とても美しいですね。
今が見ごろの花菖蒲園。 その隣のエリアでは、ガクアジサイが色づき始めました。 本数はあまり多くないのですが、石垣やイロハモミジと一緒に見ることができ、和の雰囲気が楽しめる場所です。
開花のピークを少し過ぎた花菖蒲園には、今日もたくさんの方が見学にいらしていました。 今年は花数が多く、花がら摘みの作業にいつもの3倍ほどの時間がかかってしまっています。嬉しい悲鳴です。 見頃は来週ごろまでと思われます。ご見学のご予定のある方は、お急ぎくださいませ。