~ 毛虫 ・・・ さわらないで ! ~
東平尾公園 博多の森は、夏の陽ざしを受けて一段と緑の色を濃くしています。
セミの声が夏の到来を知らせるがごとく合唱するなか、サルスベリの花が青空に向かって、輝くように咲いています。
博多の森陸上競技場では、中体連の大会が開催されており、選手宣誓の元気な声が夏空に響いています。
巡回中、足下に小さな黒い粒が落ちているのを見つけ、アメリカフウ(もみじばかえで)の木を見上げると、枝先の葉の葉脈だけを残して毛虫がたくさん・・・白く透けて見えるのは若齢幼虫の食害痕?。
そこで食害を受けた付近の葉を見てみれば、このとおりイラガ(これはクロイラガ)が群がって葉縁部から加害しています。公園で発生が見られる主な樹木はサクラ、カエデ類、ケヤキ等などす。
イラガは、からだ全体にトゲがあり、刺された瞬間「(>_<)いたいー!!」って、凄い悲鳴を・・・。
イラガは積極的に刺したり、追いかけてくるようなことはないのですが、多くの種類があり、誤って触れると毒針毛に刺され「(>_<)いたいー!! 」となります。
この時期、広葉樹の下の地面に黒い粒が沢山落ちていたり、葉が白く透けて見えたり、葉脈だけになっている枝を見つけたら何がいるのかよーく見てみよう。
葉の裏側に毛虫がお行儀よく並んで付いているのは、「チャドクガ」、「ドクガ」などの有毒毛虫です。 これらの毛虫の毒毛は風で飛ぶので風下は要注意。 毒毛に刺されなくても、毒毛が皮膚についただけで発症します。
刺されたときはほとんど痛みは無く、あとから「激しいかゆみ」と皮膚に「発疹」が現れ、しだいに広がります。刺されたり、毒毛が付着したときは絆創膏などの粘着テープを使って毒毛を取り除き、清潔な流水で患部をこすらないように洗い流します。 それでも痒みや発疹が出るようでしたら早めに皮膚科を受診しましょう。
駆除は、造園業者やJA,園芸店などの専門家に相談されると良いでしょう。 なお、毒毛虫は死んだ後でも毛に触れると発症するので、死骸は焼却、土中に埋める等適切に処理されることをおすすめします。