モンキーパズルツリーPart1
今回は暑さを一時忘れるため地球の裏側に在る寒い国「カナダ」をテーマにしました。
※先月、福岡の平均気温は中央区で観測史上最高の30度が記録され、なんと沖縄を抜いて全国一 になり、35度以上の猛暑日が10日(6日連続)で、25度を下回らない熱帯夜は七夕から25日連続と、 まったくもって凄まじいですね。
さて、3月中旬に「楠と椿の連理木」を掲載後のことですが、再び深刻なブログのネタ切れ危機に陥るはめとなり、いっそ海外へ行けば未知の希少木に遭遇する確率が非常に高いと一大決心(浅はかな思考かな?)の結果、さっそくパスポートを取得して山と森と湖の国へ飛び立ち、世界の三大瀑布であるナイアガラの滝を見物することになりました。
ナイアガラの滝はエリー湖からオンタリオ湖に流れるナイアガラ川にあって、カナダのオンタリオ州とアメリカのニューヨーク州を分ける国境になっており、カナダ滝(落差53m、幅670m)、アメリカ滝(落差21~34m、幅260m)、ブライダルベール滝(落差55m、幅15m)と3つの滝で構成されています。
この日はどんよりとした雪空で、凍てつく寒さに震え上がり季節の悪かったことを半ば後悔しながら、「来てみれば聞くより狭し尼亜吉拉釈迦や基督かくやあるらん」などとつぶやいて滝の周辺を漫ろ歩きました。(それでも拙い文章より数枚の写真が壮観な光景を雄弁に語りますね)
ナイアガラの滝上流部 カナダ滝 ブライダルベール滝とアメリカ滝
ところでナイアガラ瀑布はともかく、幻の樹木は何処と次の日に航空機からフェリーに乗り継ぎ6時間半を かけて気候温暖なビクトリア(ブリティッシュコロンビア州の州都)へ移動しました。
州議事堂前広場には大きなウエスタンレッドシダー(州の木・調査不足のため写真で推定)が1本植えられており、街は様々な花で鮮やかに彩られ日本より20日程早く満開の桜(ソメイヨシノ)やスモモも多く咲いていたのにはおどろきです。
・ウエスタンレッドシダー:ベイスギ(米杉)、ヒノキ科クロベ属の常用針葉樹アラスカ・カナダ・アメリカ本土 にかけての北米大陸太平洋岸に分布し、北米ではトーテムポールの材料に使われます。
州議事堂前広場 ウエスタンレッドシダー ビクトリアの街並み
しばらく街中を散策した後、カナダの国家史跡で色彩と花の香りに包まれた庭園「ブッチャート ガーデン」へ案内され、本来の渡航目的に近づくこととなり安心しました。
ここは1904年にブッツチャート夫妻が石灰岩の採掘所跡地(約53ヘクタール)に花を植えたの が庭園(約22ヘクタール)の始まりで、サンクンガーデン・ローズガーデン・日本庭園・イタリア ガーデン・地中海庭園の5つに大きく分けられ、夏はナイトツアー、冬にはクリスマスイルミネー ションなどのイベントも開催されるそうです。
庭園内にはブッツチャート氏自慢の珍妙な動物コレクション(ブロンズ製)がいたるところで突然 姿を現し、そのリアルさは訪れた人々の目を充分に楽しませてくれます。
世界でただ1蹄だけの珍種 イノシシさんコンニチワ モンキーパズルツリー 日本語ワカリマスカ?
しかし、庭園内を巡るうちにほとんどの樹木や花が国内で日常的見ることが可能であり、少々 期待はずれにがっかりし写真撮影の意欲さえ失いかけたときに、偶然これまで見聞きしたことも ないモンキーパズルツリーと出会ったのですが、そのときは旅程に余裕がなく落ち着いて観察が できず、心残りながら最終地のバンクーバー(ブリティッシュコロンビア州)へ行きました。
バンクーバーは年間を通じて雨が多く晴れる日は少ないと謂われ気に掛けていたにも係わらず 到着日は生憎な空模様で、それでもイングリッシュ・ベイでは不思議な人物群(身長3.2m以上 ・ブロンズ製)の歓迎を受け、更に2010年バンクーバー冬季オリンピックでシンボル化された積み石 のモニュメ ント、巨大な指輪のモニュメントほか何となく滑稽な建造物が海岸沿いに多数あって 愉快な気分となり、モンキーパズルツリーウオッチングに一筋の光明がさし込んだものです。
変なオジサン達と はいポーズ! 高さは5mほどのアート? 縁が結べない指輪
遙かなる木々をたずねて三千里「モンキーパズルツリーPart2」はまた2ヶ月後に掲載します。
ブログ担当は九度総務課経理係のOldManでした。