このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に、
平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内のまちかどの花や緑をテ-マにした写真を対象としています。
令和4年度は301点の応募の中から、以下の受賞作品が決定しました。
≪講評≫審査委員長 松下則通
今回は突出した作品こそ少なく感じましたが、全体的にレベルが高く、審査員側にも応募者の方々の熱意が伝わりました。
【大賞】中村 克実さん「街なかのオアシス」
構図にグッと目を引き付けられました。作者の着眼点に敬服です。
画面左右のシンメトリー的な黒く映る壁で、主となる公園の新緑を見事に浮き立たせたショットです。室内側からの撮影は斬新かつ新鮮でした。このコンテストにも「新しい風が吹いてきた感」という声が審査員から出ていました。
【特選】伊藤 喜代太さん「如月のひねもすのたりのたりかなJ
枯れたハスのお堀に映る冬空の澄み切った青空とビル。大胆な画面構成で、お堀の水が世相を見ているかのようにも感じます。右上の横たわった点景の人物も絡むであろう画題にも圧倒されました。
【特選】岡崎 ロレッタさん「家路」
夕日に染まる花壇の花々。色とりどりのパンジーや薄紫のネモフィラなどが個性豊かに競っているようにも見える。半シルエットで自転車に乗る女子生徒は下校中でしょう。情緒ある作品です。
【特選】森﨑 てい子さん「妖精舞う」
鮮やかなピンクのしだれ梅の前で遊ぶ女の子3人。それぞれの子どもたちが軽やかな動きをみせています。が、2月なのに3人とも素足。タイトル「妖精」はそんな発想からでは、と推測しました。