このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に、
平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内のまちかどの花や緑をテ-マにした写真を対象としています。
平成30年度は196点の応募の中から、以下の受賞作品が決定しました。
<講評> 審査委員長 松下則通
19回目のコンテストの応募数は196点、応募者数は84名でした。撮影された月別で見ると、3,4月の計111点に対して1、9月は計4点と大きな差があった作品の中から入賞作品を選びました。審査は、西日本写真協会役員や福岡市・協会職員、同市緑のコーディネーターの5名が携わりました。
【大賞】 関東 博子さん「秋色の公園」
真っ赤に染まった1本の樹木を主に、白い万能塀(囲い)に描かれたカラフルな絵が浮き出ています。
斜光選による細長く伸びる黄緑色の芝や、散策中と思われる人物の配置も良く、
まさにタイトルどおりの様々な「秋色」が表現された秀作です。
【一人一花賞】 高鷹 春一さん「春の彩り」
川面に薄暗く映るビル群を背景に、白っぽい縁取りの真紅のチューリップ群が目を引きました。
光線を巧みに利用した作者の力量がうかがえる力作です。
【特選】 河野 勲さん「癒やしの空間」
日影で黒っぽくなった古木の幹から伸びた枝の空間に咲く淡いピンクのサクラ。
幹と枝を額縁のようにあしらい、癒しの花をモノにした視点に拍手です。
【特選】 成清 平和さん「晩冬」
舞鶴公園のお堀一面に広がる枯れ果てた茶色のハス。作品の3分の2で「晩冬」の主題を強調しています。
上空を飛ぶ白い鳥で、画面に動きも出ました。
【特選】 濱咲 誠さん「次の花へ」
動きが早い下向きのメジロにシャープなピントをきちんと合わせた作品ですね。
画面左上と右下の沈んだ色のぼけた空間で、主題がさらに強調できました。