このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に、平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内の公園や街路樹、水辺や森など自然の中での花や緑を題材とした写真、または花や緑の中での遊びや暮らしなどの写真を対象としています。
平成19年度は165点の応募があり、審査を行った結果、ここにご紹介する24点の受賞作品が決定しました。
皆様も、身近な街の思いがけない緑のスポットを再発見してみて下さい。
<募集>
募集期間 平成19年4月1日~8月31日
応募総数 165作品
<審査総評> 審査委員長 松尾 芳彦
第8回「森・花・緑のまちかど」写真コンテストは79人165点の作品の応募がありました。
福岡市内の大きな公園、通りにある花壇など四季おりおりの花が画面いっぱいにあふれ、こんなきれいなところが福岡にあるのかと驚く作品もありました。
4人の審査委員で審査の結果、推薦には佐賀県三養基郡基山町の福原良一さんの「昼下がり」に決まりました。春爛漫の福岡市博多区冷泉公園の作品で、満開のサクラ、ポピーが美しく、市民の“オアシス”という感じがよく出ており、光線もよく、噴水がポイントになった写真です。
特選は福岡市西区、古藤泰博さんの「秋暁(シュウギョウ)」。福岡市西区の能古島から同市早良区の百道浜方面に昇る朝日をコスモス越しに狙った秀作で、撮影前からの計算が素晴らしい、ハイレベルの写真です。
同賞、筑紫野市原、井手和之助さんの「オアシス」は福岡市中央区西中洲の水上公園の作品だが、円形の花壇が面白く、歩道からではなく、一歩中に入っての撮影が成功した。「花いっぱいの福岡」といえるすばらしい写真です。
今回は20歳代の若い人からの応募も多く、幅広い世代からの作品が集まりました。
次回は自分の一枚の写真で、ポスターやカードなどが作れるような力作を期待します。
古藤 泰博さん
●受賞コメント●
昨年に続いて入賞することが出来て大変嬉しく思っています。
今回は能古島からヨット狙いで出かけたのですが目的を果たせず、諦めて帰る途中、島の西側の小さな休耕田に雑然と咲いているコスモスが目に留まり、花も盛りを過ぎそうでしたので翌朝1番のフェリーで出かけ、日の出を待って花と福岡タワーを絡ませて撮った内の1コマです。
撮影場所:西区 能古
井手 和之助さん
●受賞コメント●
花壇の花ですから、四季それぞれに適した花が植え替えられ、花の盛りと雑草の少ない時期選びに苦心しました。また違法駐輪の多さにも困惑しました。
撮影場所:中央区 西中洲 水上公園
武藤 信之さん
●受賞コメント●
ファインダーの中からも温暖化が、身近な自然の変化を感じます。
地球規模でCO2 の削減が論じられています。福岡市庁舎の窓に朝顔のツルが「ブラインド」のようになり、西日を遮り、真夏の昼下がり、外からも涼しく感じられました。
撮影場所:福岡市庁舎
二階堂 茂さん
●受賞コメント●
キク科のマリーゴールドはセンジュウギクとも言われ、秋の始めより終わりまで咲いているので周囲の秋模様と気象に合わせての撮影でした。
小さな花ですので、出来るだけ大きくダイナミックに見えるように撮りました。
撮影場所:早良区 百道浜
板谷 隆禧さん
●受賞コメント●
この写真は、早朝、舞鶴公園での2回目の撮影で、撮ったものです。梅の花の間の道を、人が入ってくるのを見計らって撮りました。
また私は現在、フォトクラブ福津写真同好会に入会しています。この会の先生の指導とアドバイスのおかげで、今回入選することが出来たと思っています。平成19年は市美展入選とこのコンテスト入選と大変喜んでいます。また、上を目指して頑張りたいと思っています。
撮影場所:舞鶴公園
松末 高さん
●受賞コメント●
花の咲く前からねらっていたのですが、思った通り桜の季節は素晴らしい景色でした。その上、入選させて頂き、足を運んだ甲斐がありました。
撮影場所:那珂川河川緑地
中 賢一郎さん
●受賞コメント●
市民のみならず、北部九州の憩いの場である大濠公園の夏模様の一つであるひまわりを主として撮影しました。
撮影場所:大濠公園
一ノ瀬 昌純さん
●受賞コメント●
桜のオレンジ色の紅葉が色あざやかで、それが青空、黄色のイチョウ、石垣とみごとに調和していました。撮影するとき偶然に散歩する初老の夫婦が来られたので、いいアクセントになると思って撮影しました。出来上がりを見たとき、もっと人物を大きく撮影すればよかったと思いました。しかし、入選できて大変うれしいです。
撮影場所:舞鶴公園
近見 健次さん
●受賞コメント●
舞鶴公園の秋の表情を撮影しようと訪れたところ、銀杏の木がほどよく色づいており、少し落葉していたのでよいチャンスと思いましたが、何か点景が欲しいと思ってしばらく待っていると、一組の夫婦らしき二人が来たので、いいチャンスと思って4、5枚撮影したものです。
撮影場所:舞鶴公園
中山 笙子さん
●受賞コメント●
朝食前に毎朝、犬と散歩する時、デジカメを持ちながら、歩く道すがら目にとまった光景を、特に構図に気を付けて撮るよう心がけています。プリンターで仕上げた写真に一句つけるのも又、楽しいものです。
先に句を詠んで(自己流)、その後、撮せるネタを探すのも頭を使うので、老化防止にいいのではと思っています。
撮影場所:西高宮公民館横 平尾新池
川添 満さん
●受賞コメント●
アクロスは植え込みの緑がとてもきれいです。
桜の花が美しく写るように逆光になる午後4時30分頃、撮りました。
撮影場所:天神中央公園
内田 善雄さん
●受賞コメント●
「森・花・緑のまちかど」というテーマで何かよい場所がないかと普段から考えておりましたところ、5月頃に職場への通勤途中にあるホテルの側面にブーゲンビリアが徐々に咲き始め、「これはおもしろそうだな」と思いながら毎日、見ておりました。
一面を覆うように色付きましたので天気の良い朝にシャッターを押しました。小さく可憐な白い花と赤色に染まった葉が、ホテルの3階辺りまで伸びている様子はとてもきれいでした。
撮影場所:博多区博多駅東
松尾 芳一さん
●受賞コメント●
五月三日、博多の祭りどんたくを撮りに行ったときの写真です。
少しもじっとすることのない豊かな表情の子供たちが花壇とはしゃぐ一コマをレンズ越しに撮りました。
撮影場所:冷泉公園
鬼塚 隆生さん
●受賞コメント●
毎年、桜の季節になると近くの公園にやって来ます。
つい、カメラを向けるのは家族の団らんや、楽しげに遊ぶ子供たちになります。
満開の桜を背景にして記念撮影をする若い親子を微笑ましく感じ、撮ったものです。
撮影場所:舞鶴公園
西村 美代子さん
●受賞コメント●
舞鶴公園の落ち葉が、きれいだったのでシャッターを押していましたが、何となく物足りなく、人物が入ればいいのにと思いながらしばらく待っていると、運良く家族連れが通りかかってくれました。
撮影場所:舞鶴公園
小島 博さん
●受賞コメント●
小高い丘に咲くコスモスが陽光に美しく輝いていました。
紺碧の空に秋雲は流れ、青く澄みきった海に浮かぶ。あの惨事から3年、復興した島の面影・・・。
季節は秋へと移ろい、能古の島にこの様な背景の花との出会いに満足し、清々しい雰囲気に浸りながら情景を撮った一枚です。
撮影場所:のこのしまアイランドパーク
野田 茂生さん
●受賞コメント●
散歩や街歩きの時も、いつもコンパクトデジカメを持ち歩いています。
そして四季の移り変わりや、動植物にカメラを向けています。
この作品の風景も、市内天神を歩いていて見つけたものです。福岡市が地球温暖化対策の一つとして行ったものだそうですが、市庁舎の壁の窓全面に朝顔の緑のカーテンが出来ている景観に心を動かされました。
緑の壁面をバックに広場のモニュメントと人々の動きのバランスに気を配りながら撮りました。
撮影場所:福岡市役所前
加藤 正信さん
●受賞コメント●
時代の流れに乗じて今回はデジタル写真で応募しました。
不慣れ克服の第一歩を感じるようです。
撮影場所:大濠公園日本庭園
伊藤 満寿男さん
●受賞コメント●
昨年の第7回には賞に入り、丁度その頃、外は荒天で寒かったような気がします。あれから一年経ち、もう一度コンテストに挑戦しようと思い、我が家で今まで撮った今年(平成19年)のプリントを探し出して、これで満足かなーと思い、出しました!
まさか!今思っても連続でビックリです!
これからも上位を狙ってチャレンジしてみたいと思っております。
撮影場所:キャナルシティ博多
市橋 正子さん
●受賞コメント●
青空の中に紅葉を鮮やかに写したいと、持参のカメラはルミックス。
予報通りの晴天日。バスを降りると目の前に燃える様な紅葉に胸躍らせながらシャッターを押しました。
体を左右に移動しながら、カメラを地面に低く又は高く両手を伸ばしながら、勿論、露出の補正にも変化をつけてゆっくり楽しみました。
五十枚ばかりの中のたった一枚ですが、青空と真っ赤な紅葉に満足しました。
撮影場所:西区 能古
佐々木 妙子さん
●受賞コメント●
舞松原から天神方面には昭和通りをバスで行きます。春から夏の花々、特に水上公園は見事、大濠迄足をのばせば、睡蓮、蓮、秋は街路樹の黄葉、冬は椿と四季折々バスの中から目がはなせません。植える方々、植えられる花々に感謝、ありがとう。いつも花と話しながら撮っています。
撮影場所:大濠公園