このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に、
平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内のまちかどの花や緑をテ-マにした写真を対象としています。
令和2年度は179点の応募の中から、以下の受賞作品が決定しました。
≪講評≫審査委員長 松下則通
【大賞】丸山 徳子さん「木登り体験」
グッと見上げる画面構成が目を引き付けました。青空に向かって伸び続ける樹木のように、木登り中の子供たちの成長をも見守るかのような秀作。画面右の幹、同左の白い雲と主題のバランスもいい。「構図が面白い」「のびやかな風景」と審査員から声がでていました。
【特選】若松 安子さん「バラに囲まれて」
青空を背景に燃えるような深紅のバラを「動」と例えれば、薄茶の道脇にあるベンチに座る帽子姿の女性は「静」でしょうか。遠近感のある画面から静寂さも伝わってくる好作品です。
【特選】今井 昭男さん「水遊び、終えて…」
画面を大きく占める西洋アサガオの脇を通る園児たち。奥行きのある立体的な構図が評価されました。ただ画面に水は見えず、画題の「水」は外し「遊び、終えて…」で良かったかも、との意見も。
【特選】菊地 昭彦さん「リバーサイドラン」
桜の淡いピンクと川縁の黄色の植物が川面に映えるなか、赤い服のランナーが点景で中央に。一見、平板に見えますが、画面全体の構図に広がりを意識した撮影者の力量がうかがえました。
作品は、作者の狙い、視点が審査員に伝わることが肝要です。同時にタイトルも作品の重要な一部、ということもお忘れなく。コロナ禍ですが、十分に注意されながらベストショットを。