このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に、
平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内のまちかどの花や緑をテ-マにした写真を対象としています。
令和元年度は183点の応募の中から、以下の受賞作品が決定しました。
≪講評≫審査委員長 松下則通
20回目の節目を迎えたコンテストの審査は西日本写真協会役員や福岡市・協会職員、緑のコーディネーターらが携わり、公園や街路樹などのまちかどの花や緑をテーマに、福岡市内で撮影した作品183点(応募者94人)を審査しました。
【大賞】 山下利昭さん「憩いの場所」
円形の樹木の葉を中心に、画面左右にも広がる「緑」の世界。俯瞰(ふかん)撮影と人工運河の水色の効果もあって、主題が強調できた秀作です。点景の人物も白やオレンジ色などの服で適度に配置された瞬間を狙ったであろう、と推測され、まとまった構図に仕上げられています。
【特選】 橋本禎寛さん「藤棚を駆け抜けて」
走り抜ける後ろ姿の少女に引き込まれそうな力作。広角レンズが生かされました。難を言えば、少女の足元までトリミングすれば主となる藤棚が一層、協調できたのでは、と惜しまれました。
【特選】 丸山徳子さん「ボール遊び」
空に迫るアクロス福岡の新緑の樹木群。手前は同色系の芝の上でボール遊びに夢中の少年が。画面中央にアクロスの建物をどーんと据えた構図が良かったですね。ボールも緑、意識されたのかな?
【特選】 宮原秀子さん「青い空と花と」
タイトルどおり青色一色。ポイントは主題の色を強調した空に浮かぶ真っ白の雲ですね。はためく色とりどりの三角旗とブランコに興じる女性で動感も表現された好作品になりました。
今回の審査では、応募された方々の創作意欲を強く感じましたが、カレンダー賞を選ぶ際、冬の12、1、2月と夏の8月の撮影作品が少なく“往生しました”。体調を考えながら是非、チャレンジしてください。