このコンテストは、花や緑に関する写真の募集や展示会を通し、緑の普及啓発を図ることを目的に平成12年度から取り組んでいるものです。
福岡市内のまちかどの花や緑をテ-マにした写真を対象としています。
平成26年度は269点の応募の中から、以下の受賞作品が決定しました。
講 評
審査委員長 松下 則通
第15回の審査は、福岡市緑のコーディネーター、西日本写真協会役員など5人が携わりました。これまで同様、各部門の特選4点を厳選し、その中から最高賞の推薦を選びました。
【推薦】 高鷹るみ子さん「街中に咲く」
審査員一同から「ダイナミック!」や「大胆だ」などの声が出た秀作です。画面の半分以上を占める、天神の空に浮かぶ黄色の大輪のヒマワリに引き寄せられました。真っ青でもない空の薄い雲も構図を引き締め、主題を浮き立たせた作品に仕上がりました。
【特選「まちかど」部門】 中村克実さん「霧の朝」
都心部・天神中央公園の朝の風景です。白っぽい画面に薄茶色の樹木の葉が印象的。逆光線での撮影で、画面左下の長い影を演出、より効果的になりました。点景の人物配置も計算どおりでしょう。
【特選「しぜん」部門】 塚野美津子さん「さあ、いきますよ!」
思わず笑みが出る、ホッとさせてくれる作品です。鮮やかな色のスイレンと緑の葉が、主題となる地味な色の親子ガモを引き立てています。「動」のカモと「静」の花の対比も面白い作品です。
【特選「イベント」部門】 橋本禎寛さん「春爛漫の博多駅」
樹木のイルミと時計上にあしらわれた桜の花びら、下の花壇を狙った作品。残念なのは花壇の花々が沈んでしまったこと。欲張らず上部をカット、横位置に構えて広がりをみせれば、と惜しまれます。
【特選「さくら」部門】 山本和弘さん「舞鶴城夜景」
市街地の夜景を背景に浮かぶライトアップされた鮮やかなサクラ群を俯瞰撮影。好作品ですが、審査員から「画面が沈みすぎ」の声も。プリント段階で「全体的にもう少し明るくすれば」の感じです。
今回の応募総数は269点、応募者数117名でした。部門別では「まちかど」89点、「しぜん」70点、「イベント」21点、「さくら」86点です。イベント部門が最も少なく、狙い目になるかもしれません。
次回も皆さんの作品が数多く寄せられることを期待しています。
高鷹 るみ子
公園通橋に咲く大輪のヒマワリを狙いました。
花が咲くのを今か今かと通い、風に吹かれて咲く1輪のヒマワリを撮影した中の1枚です。
通い詰めた甲斐がありました。
ありがとうございました。
(天神中央公園付近)
中村 克実
深秋の公園を霧が包み込み、近景は、散りかけの紅葉、モニュメントの石柱や長く伸びた影がかすんで見える。遠くに目を向けると霧がだんだん深くなり、普段は、はっきり見えるビル群も、乳白色の霧の中に浮かんでいる様でした。そんな非日常の光景が印象的でカメラを向けました。
(天神中央公園)
塚野 克彦
けやき通りの木々に陽が射し、ビルや歩道には緑のシャワーが降り注いでいる様で、一面が新緑色に染まり、木洩れ陽には若葉の薄緑色が鮮やかに目に映り爽やかで清々しい五月の緑の風が吹き抜ける大好きな街の季節感を一場面から感じてもらえるように注意して撮りました。
(けやき通り(護国神社通り))
石村 國男
アクロス福岡の屋上に上がると病気やケガで入院中であろう済生会病院と緑の空間が目に入りました。入院中の人にとって高いビル群に囲まれた都市では自然の息吹を感じる事が少なく四季を間近で見、感じられる事は沈みがちな気持ちをリフレッシュさせ治療にも効果があるのでは、そういう思いでシャッターを切りました。
(天神中央公園)
河口 久美
公園を歩いていると、色とりどりの花が目に入り思わずシャッターを切りました。この日は雲の多い天気でしたが、景色に彩りが加わり気持ちも明るくなりました。
大濠公園・舞鶴公園は花・緑の管理がとても行き届いており、手入れをして下さっている方々に感謝しながらこれからも楽しませて頂きたいと思います。
(舞鶴公園・大濠公園)
塚野 美津子
舞鶴公園6号濠で5年振りくらいに鴨の子育てを見る事が出来ました。久しぶりの鴨の子育てに出会えて嬉しくて毎日見に行きました。丁度、睡蓮の花が咲きそろっていて、花の間を泳いだり、赤ちゃん鴨は葉の上に乗ったりして楽しそうに遊びます。お母さん鴨の後を一生懸命ついて泳ぐ姿が可愛くて夢中でカメラのシャッターを切りました。
(舞鶴公園6号濠)
梅本 弘
牧草の緑から白銀の世界となった静かな深雪の朝だ。柵と林小立、点景として浮ぶ水飲み場、それぞれの対比をいかに緊張感のある画面にするか考えていた。急に雪が降ってきてグレーブルーの空に変り、まるで映画の一コマを見ているかのようだ。自然が風景を演出してくれた。思わず無心にシャッターを押した。これぞ一期一会か。
(油山牧場)
松本 洋子
ここのお茶室で御薄を頂きながらお庭を眺めるのが私の至高の時です。春の桜、秋の紅葉の時が季節の色を強く感じます。又職員の方々のやさしい笑顔にとても心が和みます。いつもありがとうございます。
(福岡市楽水園)
梅津 厚子
我が家からほど近い公園には春になると毎年多種類の桜が多くの人の目を楽しませてくれます。
3月の小春日和の朝、何度か足を運んだ甲斐あって可愛らしい姿を撮ることが出来ました。
(奈多団地内公園)
仲原 健一郎
生の松原には、松林以外にも奥行きのある緑が美しい公園があります。そこで新緑のスナップ写真を撮っていた際、クローバーの白い花を摘む二人にカメラを向けていました。女の子がおばあちゃんに1輪の白い花を渡す仕草が可愛らしく撮れた1枚でした。
(生の松原海岸森林公園)
南 順子
西区今津の方へは、よくバードウォッチングに行きます。
以前に比べると自然も少なくなりましたが、季節ごとの鳥達に心和みます。春のレンゲ畑でエサを探しているチュウサギを見つけました。
(西区今津)
橋本 禎寛
「色とりどりのチューリップ」
「桜色のイルミネーション」
「駅の壁面に大きな桜の木」
この時期の博多駅前広場は春色に染まっていました。行き交う人たちが、足をとめ春を感じている様子が印象的でした。
(博多駅)
小田 泰三
春の陽気と花の香りに誘われて、天神警固公園から「福博花しるべ」の道をウォーキングし、博多駅では色とりどりのチューリップや輪になって表情豊かなドラエモン達が迎えてくれました。
孫達に見せたいと思い、何枚もシャッターを押しました。
(博多駅)
伊藤 忠
福岡市の植物園には四季を問わずよく行っていますが、その都度新しい発見があって楽しいです。
特に蘭を中心とした温室では美人の花1輪を見つけてはアップで撮ることが多いのですが、今回は開催中の蘭展の展示を「これが蘭展の蘭だよ」というように表現できればいいなと思いながら写しました。
(福岡市植物園)
山本 和弘
毎年素晴らしい写真が掲載されて私もいつかはと思っていました。今回はいくつも撮った中で、一寸角度を替えて撮り、福岡タワーが撮影できました。でもこれも意識したものではなく、何気ない一枚です。肩に力を入れずに撮ったのが良かったかも知れません。初の受賞に感激しつつ、又新たな気持ちで挑戦して行きます。
(舞鶴城)
西畑 修
3月28日、暖かい陽光に誘われコンデジを持って天神中央公園周辺を散策、同公園横の川沿いに咲いた桜並木が満開でした。
その桜並木の下で昼休み中の会社員等が思い思いに花見を楽しんでいる風景を切り取った1枚です。
(天神中央公園横)
足立 勝昭
花曇りの舞鶴公園へ撮影へ出かけました。桜は満開で花見客や結婚式の前撮りをする人達などで賑わっていたのですが、俄かに雨が降ってきて、あちこちでパッパッと傘の花が開きました。天守閣に掛け登り、花見客の傘の花と桜の花を撮ったのですが、風が強く、顎で傘を支えての珍妙な撮影となりました。
(舞鶴公園)
藤井 利成
舞鶴公園には四季を問わずよく行きます。撮影する度いつも思うのですが、もしこの公園に城が現存していれば桜はどんなふうに見えるのだろうか、咲きほころんだ梅はどのように感じるのだろうか…そんな事を勝手に想像しながら写真を楽しんでいます。
(舞鶴公園)
森﨑 てい子
ライトアップされると、周囲から“オオーッ”と歓声が上りシャッターの音。そして一瞬の静けさ。
コバルトブルーの空に月はやさしく、ほほえみ始めました。
水面に写る幻想の桜に酔う。春を楽しむ人々の波。
“舞鶴公園の桜は素晴らしい!!”
(舞鶴公園)